アキヒロ号のブログ
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本の紹介

述而第七(18)

葉公(しょうこう)孔子(こうし)を子路(しろ)に問(と)ふ。子路(しろ)(こた)へず。子曰はく、「女(なんぢ)(な)んぞ曰(い)はざる、『其(そ)の人(ひと)となりや、憤(いきどほ)りを発(はっ)して食(しょく)を忘(わす)れ、楽(たの)しみて以(もっ)て憂(うれ)ひを忘(わす)る。老(お)いの将(まさ)に至(いた)らんとするを知(し)らず、爾(しか)(い)ふ。』と。」

(訳)葉公(しょうこう)が孔子の人物を子路(しろ)に問うた。子路はなんと思ったか、これに対(こた)えなかった。孔子が子路に曰(い)われるには「汝(なんじ)はなんでこう曰(い)わなかったのか。『その人となりは、事物の道理を研究してわからないと、何とかして知ろうとして、憤(いきどお)りを発して食事をすることも忘れてしまい、事物の道理がわかると、楽しんで憂(うれ)いのあることも忘れてしまいます。このように一心(しん)に学を好んで年の老ゆるのも知りません。このような人物に過ぎません。』と。」

著者の解説では、子路(しろ)が対(こた)えなかったのは、葉公(しょうこう)には孔子の人物は解(わか)るまいと思ったのか。あるいは孔子の人物は容易に言い表すことができないためであろう。と書かれていました。

葉公(しょうこう)は、自分の領民に「父が羊を盗んだら、その子がそれを証言する」という厳格な正直者がいると話しましたが、孔子はそれを「正直」とは言わず、自分の郷里では「父は子のために罪をかくし、子は父のために罪をかくすことにこそ本当の正直さがある」と述べており、孔子は厳しい告発による正直さを良しとせず、家族間の情愛や配慮の中に真の正直さがあると考えていたため、葉公に仕えたくなかったのだそうです。

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