子曰はく、「先進(せんしん)の礼楽(れいがく)に於(お)けるは野人(やじん)なり。後進(こうじん)の礼楽(れいがく)に於(お)けるは君子(くんし)なり。」如(も)し之(これ)を用(もち)ひば、則(すなわ)ち吾(われ)は先進(せんしん)に従(したが)はん。

(訳)先輩(せんぱい)の礼楽(れいがく)は文(かざり)と質(しつ)とが程よく、後輩(こうはい)なる今の人の礼楽は文(かざり)が質(しつ)より過ぎて礼楽の本(もと)を失(うしな)っているのに、今の人は文(かざり)を好むものだから、「先輩(せんぱい)の礼楽は文(かざり)が足(た)りなくて野人(やじん)のように質朴(しつぼく)である。後輩の今の人の礼楽は文(かざり)と質(しつ)とが程よくて君子(くんし)のようにりっぱである」という。もしわしが礼楽を用いるならば、今の人の賞(ほ)める後輩の礼楽(れいがく)を用いないで、真(しん)に文(かざり)と質(しつ)との程よい先輩の礼楽を用いようとおもう。

著者の解説では、朱子(しゅし)の言葉を引用して「当時の文(かざり)の過ぎたのを減(げん)じて程よくさせようとするために発せられたのだ。と書かれていました。

外見や表面的なマナーが重視される現代ですが、マナーの根底にある「相手への思いやり」という本質を見失わないようにしたいと思いました。

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