子曰はく、徳(とく)の修(をさ)まらざる、学(がく)の講(こう)ぜざる、義(ぎ)を聞(き)いて徙(うつ)る能(あた)はざる、不善(ふぜん)改(あらた)むる能(あた)はざる、是(これ)吾(わ)が憂(うれ)ひなり。
(訳)己(おのれ)の固有する仁義(じんぎ)礼智(れいち)等の徳が修めて完全に至らないこと、己の勉むべき学が研究して明らかにならないこと、善を聞いても早くこれに遷(うつ)って行くことのできないこと、己の不善(ふぜん)を改めることのできないこと。この四つはわしの深く憂うる事柄(ことがら)である。
著者の解説では、この章は孔子が自ら謙遜(けんそん)して人に日に新たにすべきことを誨(おし)えたのである。と書かれていました。
仁徳を重ねられないこと、勤勉でないこと、善い行動にうつせないこと、悪い行動をあらためられないこと、これを日々気をつけて行動したいと思いました。


