ロルフ氏の思考の道具その28はこちらです。
①その米海軍パイロットは、なぜ捕虜生活に耐えられたのか?
②収容所での経験をもとに書かれた本が教えてくれること
③「言葉による攻撃」がもっとも不快に感じる
それでは各項目を見て行きます。
①その米海軍パイロットは、なぜ捕虜生活に耐えられたのか?
拷問者におもねれば、ストックデールは虐待をまぬがれることもできたはずだ。ときどき反米的な発言を口にしてみせるだけで、拷問されずにすむ普通の捕虜としての扱いを受けることもできたのだ。だが、意識的に拷問係のなすがままになっていた。それが「彼の自尊心を保つ唯一の方法」だった。
②収容所での経験をもとに書かれた本が教えてくれること
広告や社会的圧力、ありとあらゆるところからの押しつけがましいアドバイス、間接的なプロパガンダ、時代の風潮、マスコミの煽り、法律など。連日、何十本もの矢が「尊厳の輪」に向けて放たれている。一本一本があなたの自尊心を傷つけ、感情の免疫システムを弱めるのに十分な鋭さを持っている。
③「言葉による攻撃」がもっとも不快に感じる
「尊厳の輪」が生死の問題にかかわることはほとんどない。たいていは「尊厳の輪」の中にあるものを守るための闘いであり、重要なのはその闘いで優位を保つこと。攻撃してくる相手をできるだけ手こずらせ、問題になっているのがあなたにとって特に大事なことである場合は、できるだけ長く主導権を握るようにしよう。そしてもしあなたのほうが折れなければならなくなったら、相手にできるだけ高い代償を払わせるようにすればいい。
今まで尊厳について意識することはあまりありませんでした。主義と言うのもあまり持って来なかったと思います。自分の尊厳の輪をきちんとつくって、よい人生を送れるようにしたいと思いました。