子曰はく、祝鮀(しゅくだ)の佞(わい)ありて而(しか)して宋朝(そうちょう)の美(び)あらずんば、難(かた)いかな、今(いま)の世(よ)に免(まぬか)れんこと。
(訳)世が衰えて人はみな諂諛(てんゆ)を好み美色を悦(よろこ)ぶようになったから、もし祝鮀(しゅくだ)のような弁舌(べんぜつ)がなく、又宋朝(そうちょう)のような美しい容貌(ようぼう)がないならば、今の世において他人の憎悪(ぞうお)を免(まぬか)れることは困難である。
著者の解説では、直言を好まないで諂諛(てんゆ)を好み、徳を悦(よろこ)ばないで色を悦ぶのは衰世(すいせい)の常(つね)である。と書かれていました。
諂諛(てんゆ)とは、人に対して卑屈な態度をとることです。卑屈な態度をとらないよう気をつけ、美しさよりも徳を選択したいと思いました。
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