ロルフ氏の思考の道具その24はこちらです。
①「第一次世界大戦」はセルビアから始まった?
②「脳の記憶領域」には限りがある
③出来事をつなげて「ストーリー」として記憶をつくる
④「日記」をつけて読み返すことの効用とは?
それでは各項目をそれぞれ見て行きます。
①「第一次世界大戦」はセルビアから始まった?
実際には、戦争が始まったのがなぜセルビアだったのかさえ、実は、いまだにはっきりしていない。
②「脳の記憶領域」には限りがある
私たちの頭の中にある脳の記憶領域には、限りがある。そこで脳は、データを圧縮するコツを生み出した。それが、「ストーリー」をつくることである。
③出来事をつなげて「ストーリー」として記憶をつくる
脳は、ひとつひとつの出来事をつなげて、コンパクトで筋の通った、因果関係のはっきりした「ストーリー」に仕立てあげる。それを記憶として保存するのだ。
④「日記」をつけて読み返すことの効用とは?
記憶の「ストーリー」にリアリティが欠けていると、大きな問題が起きる。
- 私たちの好みだけでなく、一見変わらなさそうにに思える私たちの個性や価値観すらも、時がたてばどんどん変化してしまう。
- 頭の中の「ストーリー」のせいで、人生が実際より「計画可能なもの」に見えてしまう。
- 頭の中で「ストーリー」をつくりあげると、起きたことに対して何か特別な意味づけをしたり、背後の事情や言い訳を考えたりして、個々の事実をありのままに評価することが難しくなってしまう。
- 私たちは「実際の自分」より優秀で、美しく、頭がよく、成功した自分像をつくりあげがちだからだ。
誰かがあなたを「間違って」評価しても驚いてはいけない。あなただって、自分を正しく評価できていないのだ。
もはや過去の自分について覚えていることも少なくなっています。今からをきっちりと生きて、矛盾や欠点や闇の部分も含め、できるだけありのままの自分を見つめてみたいと思いました。