子曰はく、故(ふる)きを温(たづ)ねて新(あたら)しきを知(し)れば、以(もっ)て師(し)となるべし。
(訳)ふるく学んだ所を習熟(しゅうじゅく)して新(あら)たに悟る所があるようになれば、学んだ所の事が我が物となって、無窮(むきゅう)の事柄(ことがら)に応ずることができるから、人の師となる資格がある。
著者の解説では、ただ聞いたことを覚えているだけでは、知る所に限りがあるから、人の師となって人の求めに応ずることはできない。と書かれていました。
無窮とは「果てがなく、限りがない」こと。人の師になる資格を得るには、知識を自分の物にしなければならない、と分かりました。