季康子(きこうし)(と)ふ、「弟子(ていし)(た)れか学(がく)を好(この)むとなす。」孔子(こうし)(こた)へて曰(い)はく、「顔回(がんかい)といふ者(もの)あり。学(がく)を好(この)む。不幸(ふこう)短命(たんめい)にして死(し)せり。今(いま)や則(すなわ)ち亡(な)し。」

(訳)魯(ろ)の大夫(たいふ)の季康子(きこうし)が、「お弟子たちの中(うち)で誰(だれ)が心から学問を好みますか」と問うた。孔子が対(こた)えて曰(い)われるには、「顔回(がんかい)という者がありまして心から学問を好みました。不幸にも短命(たんめい)で死にました。今は弟子の中(うち)に学問を好む者はおりません。」

著者の解説では、この章は季康子(きこうし)の問(と)いに答えて顔子(がんし)の学を好んだことを述べ、その短命を惜(お)しんだのである。と書かれていました。

孔子が顔回(がんかい)の才能と熱意をどれほど高く評価していたのか、そしてその喪失がどれほど大きかったのかが分かりました。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

論語新釈 (講談社学術文庫) [ 宇野 哲人 ]
価格:2,233円(税込、送料無料) (2026/5/6時点)