子曰はく、詩(し)三百(さんびゃく)、一言(いちげん)以(もつ)て之(これ)を蔽(おほ)ふ、曰はく、思(おも)ひ邪(よこしま)なし。
(訳)詩は三百篇もあり、そのうちには色々のことを歌ってあるが、ただ一語で包括(ほうかつ)することができる。それは「思い邪なし」という語である。
著者の解説では、孔子が詩経を評した語である。と書かれていました。
詩経は、西周の初期(紀元前11世紀)から東周の初期(紀元前7世紀)までの頃に作られたものだそうで、個人・集団の叙情詩としては世界最古のものだそうです。それを孔子が「真心にあふれている」とおっしゃったことが分かりました。