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先週、久しぶりに小説を読み、大変引き込まれる内容だったので紹介したいと思います。
貴志祐介さんは、映画化された「黒い家」や「青の炎」で有名な人気の作家さんです。
私が貴志さんの作品に最初に触れたのは、2000年に公開された「青の炎」でした。
当時、推理小説に夢中になっていた頃に出会った作品で、最後の方は読んでいて涙が止まりませんでした。
この作品で貴志さんのファンになり、その後推理小説ではなかったものの「天使の囀り」を読み、推理小説以外の小説も読むようになったきっかけの本にもなりました。
最近は小説から遠ざかっていたのですが、久しぶりに小説が無性に読みたくなり、この本を手に取りました。
冒頭から、主人公の探偵茶畑のもとに、「前世で自分を殺した犯人を捜してほしい」と言う依頼がやってくる、なかなか斬新な始まり方で、どの様な展開になるのかと思っていましたが…
この依頼から、なぜか麻薬組織との抗争に巻き込まれる展開となり、さらに2011年3月11日に発生した東日本大震災にも触れ、人間とは何なのかを読者に鋭く突きつけてくる作品だと感じました。