季文子(きぶんし)、三(み)たび思(おも)うて而(しか)る後(のち)に行(おこな)ふ。子(し)之(これ)を聞(き)いて曰(い)はく、「再(ふたた)びせば斯(こ)れ可(か)なり。」
(訳)魯(ろ)の大夫(たいふ)の季文子(きぶんし)は何事も再三繰(く)り返(かえ)して考えて後(のち)に行った。孔子がこれを聞いて曰(い)われるには、「一度考えたことを更に今一度考えればそれで善悪(ぜんあく)可否(かひ)はわかるものだ。」
著者の解説では、朱子(しゅし)の言葉を用いて『君子は道理を窮(きわ)めて果断(かだん)を貴(とうと)ぶのである。徒(いたずら)に多く思うことを尚(とうと)ばないのである。と書かれていました。
何度も熟考を重ねた上で行動するよりも、考えて確認して行動に移すくらいで良いのだと分かりました。
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