アキヒロ号のブログ
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本の紹介

(80)公的金融機関は民業を圧迫する「渋沢栄一100の金言」渋澤健

渋沢栄一さんの金言80個目は、元来我が国の経済と財政とは調和を保って居らぬ。経済は何時でも財政の為に圧迫を受けて居るのに、若し此の上郵便貯金万能となるならば、此の弊害をして益々増長せしむるに至るであろう。です。

著者の解説では、日本の現在の政府負債がGDPの230%超という、史上、先進国では例がない水準まで膨張したという事態も、公的金融機関の存在で安易に国債の引き受けが可能であったという弊害であると言えるでしょう。と書かれていました。

本が書かれた2013年当時の、日本の借金の状況はGDPの230%程度でしたが、現在2024年時点では250%を超えています。渋沢栄一さんが当時問題視していたことは、現在に至っても依然として抱えている問題であり、これに頼った生活を私たちはこれからも続けて行かなくてはならないと自覚する必要があると感じました。