アキヒロ号のブログ
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本の紹介

泰伯第八(15)

子曰はく、師摯(しし)の始(はじ)め、関雎(かんしょ)の乱(をは)り、洋洋乎(ようようこ)として、耳(みみ)に盈(み)てるかな。

(訳)わしが衛(えい)から魯(ろ)に反(かえ)って楽(がく)を正した時は、ちょうど楽師の摯(し)が楽を掌(つかさど)る官となった始めであったが、楽を奏して、最後に関雎(かんしょ)の詩を歌うに至るまで、美しく盛んで、その声が耳を盈(み)たしたが、惜(お)しいかな今はもはや聞くことはできない。

著者の解説では、関雎(かんしょ)の詩は、詩の方では首(はじめ)の章であるが、楽(がく)の方では卒(おわり)の章である。「洋洋乎(ようようこ)として耳に盈(み)つ」というのは、終りを挙(あ)げて始めをも包含(ほうがん)させたので、始めから終りまでみな美声であるという意味だ。と書かれていました。

詩経(しきょう)の関雎(かんしょ)の詩とは、夫婦の理想的な関係性や家庭の円満さ、そして調和のとれた美しさを象徴する内容で、この歌の締めくくりが、まるでゆったりと広がる音楽のように耳に満ち溢れてきて、その教えが心を豊かにするのだと分かりました。

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