アキヒロ号のブログ
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本の紹介

公冶長第五(15)

子、子産(しさん)を謂(い)ふ。君子(くんし)の道(みち)(し)あり、其(そ)の己(おのれ)を行(おこな)ふや恭(きょう)、其(そ)の上(かみ)に事(つか)ふるや敬(けい)、其(そ)の民(たみ)を養(やしな)ふや恵(けい)、其(そ)の民(たみ)を使(つか)ふや義(ぎ)

(訳)孔子が私(ひそか)に子産(しさん)を評して曰(い)われるには、「子産には君子(くんし)の道に合(がっ)する行いが四つある。己(おのれ)の身を持つには恭謙(きょうけん)である。上の人に事(つか)えるには謹格(きんかく)である。民(たみ)を養い育てるにはこれを愛しこれを利する。民を治めるには義をもってこれを正しくする。」

著者の解説では、この章は孔子が子産を称美したのである。と書かれていました。

子産(しさん)は春秋時代の鄭(てい)の大夫(たいふ)で、公孫僑(こうそうんきょう)という人物です。子産(しさん)という人が、振る舞いが丁寧で礼儀正しく、上司を敬いまじめに勤め、人民には愛情をもって利益を与え、公のために人民を使う場合も正しく行う、賢人であったことが分かりました。

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