アキヒロ号のブログ
akihiro-go blog
本の紹介

里仁第四(9)

子曰はく、士(し)、道(みち)に志(こころざ)して悪衣(あくい)悪食(あくしょく)を恥(は)づる者(もの)は未(いま)だ与(とも)に議(ぎ)するに足(た)らざるなり。

(訳)士(し)たる者が誠(まこと)に道を悟(さと)り得(え)ようと思うならば、ただ道あるを知って物質に心を累(わずら)わされるようなことはないはずである。しかるに自己の衣服の悪(あ)しく飲食の悪しきを恥(は)ずる者は、その心が卑(いや)しくて、與(とも)に道を議するには足りないものである。

著者の解説では、物質に対する欲望が盛んになれば学問に対する欲求は衰(おとろ)える。誠(まこと)に学問を好む者は「食(しょく)は飽(あ)くことを求めず居(きょ)は安いことを求めない」ものである。と書かれていました。

人格者は、質素倹約を恥ずかしいと思わないものなのだと分かりました。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

論語新釈 (講談社学術文庫) [ 宇野 哲人 ]
価格:2,233円(税込、送料無料) (2025/5/14時点)