アキヒロ号のブログ
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本の紹介

里仁第四(1)

子曰はく、里(り)は仁(じん)を美(び)となす。択(えら)んで仁(じん)に処(を)らずんば、焉(いづく)んぞ知(ち)とするを得(え)ん。

(訳)町村は仁厚(じんこう)の風俗のあるのを美しいとする。仁厚の風俗のある町村を択(えら)んで住(す)まなければ、どうして智者(ちしゃ)ということができよう。

著者の解説では、仁厚(じんこう)の風俗ある里(さと)を択(えら)んで住まないような人は是非善悪(ぜひぜんあく)を見分ける本心を失ったものである。と書かれていました。

仁厚(じんこう)とは、慈悲深く、情け深く、度量の大きいことで、是非善悪(ぜひぜんあく)とは、物事の正しさ、不正さ、良いこと、悪いことなど、判断の基準を示す言葉です。仁厚のある場所に身を置くことで、本当の知識を得ることができるのだと分かりました。

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