ロルフ氏の思考の道具その41はこちらです。
①道化師カニオが歌うアリア「衣装をつけろ」
②「自分はかわいそう」と思うのは大きな間違いのもと
③何かを「過去の出来事のせい」と考えるのはやめる
④過去が不幸だとしても、いまも不幸でいる必要はない
それでは各項目を見て行きます。
①道化師カニオが歌うアリア「衣装をつけろ」
旅まわりの一座で道化師を演じるカニオは、自分が出演する芝居の幕が開く前に、この世の誰よりも愛する彼の美しい妻が浮気をしていることを知る。カニオは化粧をした顔に涙を流しながら、こんな状況下でも道化師を演じなければならない自分の境遇を嘆き、悲しくも美しいアリア「衣装をつけろ」を歌う。第二幕では、刃傷沙汰が起こり、妻とその愛人はカニオに刺し殺される。
②「自分はかわいそう」と思うのは大きな間違いのもと
カニオの行動は、長い目で見ればとても建設的とはいえない。人生で災難が降りかかったときに「自己憐憫」に浸ったところで何もならない。それで何かが変わるわけでもない。
③何かを「過去の出来事のせい」と考えるのはやめる
過去の不当な扱いは過去のこととして許容し、いまでも残る課題を処理したり、それに耐えたりするほうに力を注いだほうがよほど前向きではないか。
④過去が不幸だとしても、いまも不幸でいる必要はない
過去に不幸だったからといって、いまも不幸でいなければならないということはない。現在抱えている人生の問題がどうにかして対処できる類のものなら、対処すればいい。もし対処できないようなら、その状況に耐えること。愚痴をこぼすのは時間の無駄だ。自己憐憫はさらに始末が悪い。自己憐憫に浸っても問題の克服にはつながらないし、抱えている問題に極端な自己批判が加われば、状況を悪化させるだけだ。
過去ではなく、現在に生きる自分の人生をよくして行きたいと思います。