アキヒロ号のブログ
akihiro-go blog
本の紹介

学而第一(16)

子曰はく、人の己(おのれ)を知らざるを患(うれ)へず。人を知らざるを患(うれ)ふ。

(訳)君子の学は己の人格を完成することをつとめるのである。他人が知っても知らなくても、己を損益することはないのであるから、他人が己を知らなくても憂慮(ゆうりょ)はしない。ただ人を知らないことを憂慮する。人を知らなければ、善を取って悪を去り、正(せい)に従って邪(じゃ)に遠ざかることができないからである。

著者の解説では、世には売名に苦心する人があるが、君子の己のためにする学の取らざる所である。と書かれていました。

患う、とは心配すること。人を知るとは人の善悪邪正(ぜんあくじゃしょう)を知ることです。善悪邪正とは「道徳的価値観において、行為や事柄を総合的に判断する言葉」です。自分中心で物事を考えず、周囲の人たちのことに関心を持つようにしようと思いました。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

論語新釈 (講談社学術文庫) [ 宇野 哲人 ]
価格:2,233円(税込、送料無料) (2025/3/2時点)