渋沢栄一さんの金言87個目は、大正維新というも畢竟(ひっきょう)この意味で、大いに覚悟を定めて上下一致の活動を現したいものであるが、一般が保守退嬰(たいえい)の風に傾いておる。今日の状態で経過すれば、後来悔ゆるがごとき愚をせぬように望む。です。
著者の解説では、「明治維新」とは、現代日本社会の起源であると私たちの記憶に刻み込まれています。…決意と情熱をもって発展したので、…日本人のパワーを発揮できた時代でした。…「大正維新」は、言葉として残りませんでしたが、「大正デモクラシー」という言葉は残りました。民の民による国づくりの理想が芽生え始めていたのです。…しかし、その時代では既に守りに走る弊害がありました。と書かれていました。
維新とは、すべて改まり新しくなること、ですので、変える時には維新の覚悟を持ってすることを心掛けたいと思いました。