ロルフ氏の思考の道具その27はこちらです。
①イギリス将校が送った電報「そうでなくとも」の意味
②「どんな事情があっても妥協できないこと」とは?
③「尊厳の輪」を小さいままにしておいたほうがいい理由
それでは各項目を見て行きます。
①イギリス将校が送った電報「そうでなくとも」の意味
イギリス軍はドイツ軍に包囲されていた。状況は絶望的で、イギリス軍の兵士たちがドイツ軍に虐殺されるのは時間の問題だった。そんな中、あるイギリス人将校は、ロンドンに向けて電報を打った。電文は、「そうでなくとも」。たったこれだけである。これは旧約聖書に登場する言い回しである。その知らせを受け取ったロンドンの無線通信局は、こう伝えた。「ここ、ダンケルクの状況は暗澹たるものです。奇跡でも起きない限りここから脱出するのは不可能でしょう。けれども私たちは、何があろうと降伏しないと心を決めています」。
②「どんな事情があっても妥協できないこと」とは?
どんな事情があろうと妥協できない、個人的な優先事項や主義の明確な領域を、私は「尊厳の輪」と呼んでいる。強固で境界のはっきりした「尊厳の輪」をつくりあげるのは、よい人生には不可欠である。
③「尊厳の輪」を小さいままにしておいたほうがいい理由
「尊厳の輪」は、年齢を重ねるにつれて、しだいにはっきりとした形となる。ただし、「尊厳の輪」は小さいままにしておこう。その理由は二つある。
- 輪の中に入れるものが多ければ、矛盾が生じやすくなるから
- 輪の中に入れるものが少なければ、自分の信念に対してきちんと責任を持ち、それを守りやすくなるから
確かに自分の信念を持つことは必要だと思いましたが、今までと少しテイストが違う道具なような気がしました。その時が来てから使おうと思いました。