今回も太字を列挙します。
①あなたが「秘書」をひとり採用するとしたら?
②短期間にできるだけたくさんの選択肢を試す
③私たちが「早い段階」で決断を下してしまう理由
④サンプル数が少ないと、最適なものを見つけ出せない
ここから各項目を細かく見ていきます。
①あなたが「秘書」をひとり採用するとしたら?
最初の37人を全員不採用にして、37人の中で最も優秀な女性のレベルを把握した上で、その後も面接を続け、その人のレベルを上回った最初の応募者を採用すると、優秀な秘書を採用できる確率が非常に高くなるそうです。37とは100を数学定数e(=2.718)で割って求めた数だそうです。
②短期間にできるだけたくさんの選択肢を試す
興味があるものだけに限らず、できるだけたくさんのものを試してから、最終的な判断を下す。全体像をつかむ前にひとつを選びとってしまうのは早すぎると言っています。
③私たちが「早い段階」で決断を下してしまう理由
いろいろなことを試そうと思えば、手間がかかる。その手間を省きたい。決断を保留にしたままいろいろなことを試すより、ひとつのテーマを終えてから次のテーマに取りかかったほうが、頭の中の整理ができて心地がいいからだとのこと。
④サンプル数が少ないと、最適なものを見つけ出せない
私たちが抽出するサンプル数は少なすぎて全体を代表していないにもかかわらず、それだけの情報をもとに性急に決断を下してしまう。少ないサンプル数で、いつも最適なものを見つけ出せるとは思わないほうがいい。
めんどくさい事を嫌って、選択肢を増やさない事で、良い結果を見逃しているのかもしれないと思いました。