アキヒロ号のブログ
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本の紹介

述而第七(5)

子曰はく、甚(はなは)だしいかな、吾(わ)が衰(おとろ)へたるや。久(ひさ)しいかな、吾(われ)(また)(ゆめ)に周公(しゅうこう)を見(み)ざるや。

(訳)わしも甚(はなは)だしく気分が衰(おとろ)えたことだ。もはや久しく周公(しゅうこう)を夢に見なくなった。

著者の解説では、孔子は年の盛(さか)んな時には周公の道を行おうと志していたから、夢に周公を見たこともあったが、年が老いて周公の道を行うことができなくなっては、もはや周公の道を行う志もなくまた周公の夢も見ないから、自ら衰えの甚(はなは)だしいことを歎(たん)じたのである。と書かれていました。

孔子も年老いた時に、晩年の衰えや寂しさを嘆いたのだと分かり、人の通る道なのだと分かりました。

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