子曰はく、中人(ちゅうじん)以上(いじょう)には以(もっ)て上(じょう)を語(つ)ぐべし。中人(ちゅうじん)以下(いか)には以(もっ)て上(じょう)を語(つ)ぐべからず。
(訳)天分や学力が中等の人以上の者には上等の高尚(こうしょう)な道理を教えてもよいが、天分や学力が中等の人以下の者には上等の高尚な道理を教えないがよい。
著者の解説では、中人(ちゅうじん)以下の者に高尚(こうしょう)な道理を話しても、これを理会(りかい)させることができないばかりでなく、又みだりに高尚(こうしょう)なことを求めて己(おのれ)の身に適切でないことに意を用いるような弊(へい)に陥(おちい)って、結局は中人以下に終わるものである。故に、その力の及ぶ所について教えるのは、自ら研究して次第に高尚な処へ進ませるようにするためであろう。と書かれていました。
相手の能力に合わせて、話の内容を変えるべきなのだと分かりました。


