子曰はく、晏平仲(あんぺいちゅう)は善(よ)く人(ひと)と交(まじ)はり、久(ひさ)しうして之(これ)を敬(けい)す。
(訳)晏平仲(あんぺいちゅう)は善(よ)く交際の道を全(まっと)うした人である。人は久しく交際すると敬意の衰(おとろ)えるものであるけれども、晏平仲は始めから終わりまで敬意を失わなかった。
著者の解説では、この章は孔子が晏平仲(あんぺいちゅう)を称美したのである。と書かれていました。
晏平仲(あんぺいちゅう)は、春秋時代の斉(せい)の大夫(たいふ)で名を嬰(えい)という人物です。賢人である晏平仲(あんぺいちゅう)が、久しい間柄であっても敬うことを忘れない人であったことが分かりました。


