ロルフ氏の思考の道具その42はこちらです。
①あなたは、どちらのミステリを読みたいか?
②『ヨブ記』が私たちに教えてくれること
③「よい行いは、最後に報われる」わけではない
④世界に公正さを保つためのシステムは存在しない
それでは各項目を見て行きます。
①あなたは、どちらのミステリを読みたいか?
現実の世界は「公正さ」を欠くどころか、かなり「不公正」だ。世界の「不公正」さは、現実としてそのまま受け入れて、冷静に耐えたほうがいい。そうすれば、人生を歩むうえで、何度も失望せずにすむからだ。
②『ヨブ記』が私たちに教えてくれること
サタンはヨブから全財産を一気に取り上げただけでなく、ヨブの七人の息子と三人の娘すべてを殺してしまう。彼の召使いたちも殺され、ついにはヨブ自身も病に襲われる。だが、それでもヨブは、神を崇めるのをやめようとしなかった。痛みから逃れるために死にたいのはやまやまだったが、そんなことを神が許すはずがない。ヨブは試練を耐え抜き、無慈悲極まりない罰を与えられても神に疑念を抱かなかったために、健康も、富も、子どもたちも、失ったものすべてを取り戻す。
③「よい行いは、最後に報われる」わけではない
世界に公正さを保つためのシステムは、存在しない。世界を不公正にするシステムも存在しない。世界は、道徳とはまったく無関係にできている。
④世界に公正さを保つためのシステムは存在しない
あなた自身の日常生活に意識を集中しよう。充実した人生を送るために、あなたの生活の中だけでも根こそぎ取り除いたほうがいい雑草がたくさんある。あなたが悲劇的な出来事に見舞われたとしても、あなたが人生において遭遇する出来事とあなたの人間性はほとんど関係がない。不運や失敗は、冷静に落ち着いて受けとめよう。考えられないほどの大きな成功や幸運に恵まれたときにも、やはり同じことが当てはまる。
確かに不公正な世の中だと思うことが多々あり、怒りを覚えることもあるけれど、それを受け入れることが重要なのだと分かりました。