アキヒロ号のブログ
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本の紹介

学而第一(2)

有子(ゆうし)(い)はく、其(そ)の人(ひと)と為(な)りや孝弟(こうてい)にして上(かみ)を犯(をか)すことを好(この)む者(もの)は鮮(すくな)し。上(かみ)を犯(をか)すことを好(この)まずして乱(らん)を作(な)すことを好(この)む者(もの)は未(いま)だこれにあらざるなり。君子(くんし)は本(もと)を務(つと)む。本(もと)(た)ちて道(みち)(しょう)ず。孝弟(こうてい)なる者(もの)は其(そ)れ仁(じん)を為(な)すの本(もと)か。

(訳)人の子弟たる者の人柄が生来孝弟であって、目上の人に対して道理に外れたことをするのを好む者はまずない。上の人に対して道理に外れたことをするのを好まないような人物で、上に逆らい争うことを好む者は決してない。学業に志す者は、何事につけても力を根本に用いる。根本が確立すれば道は自然に生ずるものである。上に述べた孝弟の二徳は仁を行う本となるものであろう。

著者の解説では、徳である仁を行うには、孝(よく父母につかえること)とか弟(よく兄長につかえること)とかいうような日常家庭において何人も行い得る事が根本であることを述べて、人に力を用いさせようとするのである。と書かれていました。

ここでは、親や兄弟を大切にする人は仁を欠く事は無いので、親や兄弟を大切にしようということを教わりました。

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