アキヒロ号のブログ
akihiro-go blog
本の紹介

述而第七(6)

子曰はく、道(みち)に志(こころざ)し、徳(とく)に拠(よ)り、仁(じん)に依(よ)り、藝(げい)に游(あそ)ぶ。

(訳)人が人として日々(にちにち)行うべきものが道である。これを知って心が必ずこれに向かうならば、邪道(じゃどう)に惑(まど)うようなことはない。道を行って心に悟(さと)り得たのが徳である。徳を執(と)り守って失わなければ、常に心が道に叶(かな)って、一日一日と徳が進歩するものである。私欲が全(まった)く尽きて心の徳が完全になったのが仁(じん)である。仁に依(よ)り附(つ)いてはなれなければ、いかなる場合にも道に外(はず)れることがなくなる。道に志し徳に拠(よ)り仁に依(よ)れば学問の根本が確立したのであるが、更に藝(げい)に游(あそ)ぶ時は、事々物々の道理を窮(きわ)めて、日常の務めを十分に尽くし、本心を失うようなことがなくなる。

著者の解説では、学問は志を立てるのが第一である。道に志せば心が常に正しくて他に向かわない。徳に拠(よ)れば道を心に得て失わない。仁(じん)に依(よ)れば徳性(とくせい)が常に働いて私欲が行われなくなる。藝(げい)に游(あそ)べば小さな物も遺(のこ)さないで、動くにつけ息(やす)むにつけ、徳性を養うものである。と書かれていました。

志によって目標を定め、実践によって得た学びを心のよりどころにし、思いやりを心の中に行動をし、教養を得ることに熱中する、その様でありたいと思いました。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

論語新釈 (講談社学術文庫) [ 宇野 哲人 ]
価格:2,233円(税込、送料無料) (2025/11/1時点)