アキヒロ号のブログ
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本の紹介

雍也第六(4)

(し)、仲弓(ちゅうきゅう)を謂(い)つて曰(い)はく、「犂牛(りぎゅう)の子(こ)、騂(あか)うして且(か)つ角(つの)あらば、用(もち)ふること勿(なか)らんと欲(ほっ)すと雖(いへど)も、山川(さんせん)(そ)れ諸(これ)を舎(す)てんや。」

(訳)孔子が弟子の仲弓(ちゅうきゅう)を評して「犂牛(まだらなうし)は犠牲(いけにえ)として時に用いることはできないけれども、その生んだ子が毛色(けいろ)が赤くて角が完全ならば、犠牲(いけにえ)を選(えら)む人が、親牛がわるいから、犠牲に用いまいとしても、山や川の神は必ず捨(す)てないでこれを受けるであろう。」と曰(い)われた。これは、父が賤(いや)しくて行いが悪(あ)しくとも、その子の善を廃(はい)することはできないから、仲弓(ちゅうきゅう)のような賢徳(けんとく)ある者は、世に用いられるであろうという意味を譬(たとえ)によって述べたのである。

著者の解説では、この章は孔子が私(ひそか)に弟子の仲弓(ちゅうきゅう)の賢徳(けんとく)を賞(ほ)めたのである。と書かれていました。

才能や優れた資質を持つ者は、たとえ形が不完全であっても、その潜在能力は自然の摂理や人間の本性によって認められ、適切な場所で活用されるものだと分かりました。

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