アキヒロ号のブログ
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本の紹介

公冶長第五(17)

子曰はく、臧文仲(そうぶんちゅう)は蔡(さい)を居(を)き、節(せつ)に山(やま)し、梲(せつ)に藻(も)せり。如何(いかん)ぞ其(そ)れ知(ち)ならん。

(訳)臧文仲(そうぶんちゅう)は大夫(たいふ)でありながら諸侯(しょこう)が卜(うらない)に用いる大亀(おおかめ)を貯(たくわ)え、亀(かめ)を蔵(おさ)めておく室(へや)の節(ますがた)には山を彫刻して亀の静かなのに象(かたど)り梲(つかばしら)に藻(も)を画(えが)いて亀の潔(いさぎ)よいことを明らかにした。臣民として務むべきことをしないでこのように鬼神(きじん)に媚(こ)びるようではどうして知者といわれよう。

著者の解説では、この章は臧文仲(そうぶんちゅう)の知者(ちしゃ)でないことを述べたのである。と書かれていました。

臧文仲(そうぶんちゅう)は、春秋時代の魯(ろ)の大夫で、名を辰(しん)という人物です。当時は知者だと言われいていましたが、孔子には「知者ならば、身の程をわきまえた人物であるべきだ」と言われています。

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