ロルフ氏の思考の道具その43はこちらです。
①戦争が終わった後、島民たちが行った儀式とは?
②「カーゴ・カルト」の罠に陥ってしまう人たち
③パーカーを着てもザッカーバーグにはなれない
④中身のともなわない「形式主義」を見抜こう
それでは各項目を見て行きます。
①戦争が終わった後、島民たちが行った儀式とは?
第二次世界大戦中、太平洋の小さな島々は、米軍と日本軍の激しい戦闘の舞台となった。戦争が終わって軍が引き上げていき、島にいるのがまた島民たちだけになると、「カーゴ・カルト(積荷信仰)」と呼ばれる新しい儀式が催されるようになった。戦争中にふんだんに食糧をもたらしてくれた、あの巨大な鳥が引き寄せられてくるように、「空港」を再現したのだ。
②「カーゴ・カルト」の罠に陥ってしまう人たち
「サモア諸島の島民たちは、飛行機が何かを理解できていませんでした。彼らは何もかも忠実に模倣し、形のうえでは申し分ありません。すべて当時と同じように再現されています。でも形だけ整っていてもどうなるものでもありません。飛行機は一機もやってこないのです」。ファインマンは、本当の意味を理解しないで形式ばかりにしがみつく、学会にはびこる形式主義の悪習を公然と非難した。
③パーカーを着てもザッカーバーグにはなれない
こうした話を聞くと、あなたは思わず笑ってしまうかもしれないが、「カーゴ・カルト」は驚くほど社会に蔓延している。
④中身のともなわない「形式主義」を見抜こう
形式にこだわれば、時間を無駄にするだけでなく、あなたのものの見方まで狭くなる。そして、カーゴ・カルトに陥っている人や組織とは距離を置こう。仕事の成果によってではなく、わざとらしい態度やくだらないおしゃべりで昇進が決まるような企業もまた遠ざけよう。
人のマネをすることが、何でも悪いとは私は思っていません。マネる中で、自分の方法を探って行くのが、よい人生を築く方法ではないかと思っています。