アキヒロ号のブログ
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Think clearly

(39)「心の引き算」をしよう「Think clearly」

 ロルフ氏の思考の道具その39はこちらです。

①映画『素晴らしき哉、人生!』が教えてくれること

②「その状況」では、どれくらい幸せを感じるか?

③宝くじが当たっても「六か月」で幸福感は消滅する

④「銀メダリスト」の幸福度が低いのはなぜか?

 それでは各項目を見て行きます。

①映画『素晴らしき哉、人生!』が教えてくれること

 ベイリーが「この世に生まれてこなければよかった」と口にすると、すぐにその天使は彼の願いをかなえて、彼が生まれてこなかった場合のベッドフォード・フォールズの惨憺たる情景をベイリーに見せる。ベイリーは町の強欲な賃貸業者から目の敵にされながらも、貧しい人々に低金利で住宅を用意していたのだが、ベイリーのいない町にはその賃貸業者の力がはびこり、ひどいありさまになっていた。心理学者が「心の引き算」と呼ぶ戦略だ。

②「その状況」では、どれくらい幸せを感じるか?

 目を閉じて、あなたが右手を失ったと想像してみよう。・・・それなのに今度は、あなたは左手まで失ってしまった。・・・今度は、視力まで失ってしまった。これらの状況を想像すると、あなたは、人生にどのくらい幸せを感じるだろうか?抽象的に考えをめぐらせるのではなく、その状況に入り込んでみることだ。

③宝くじが当たっても「六か月」で幸福感は消滅する

 人生におけるポジティブなことの99パーセントは「新しく起きる出来事」ではなく、「ある程度長期にわたって続く一定の状態」であるため、そのことで最初に感じた幸せは「慣れ」によって消えてしまうのだ。感謝の気持ちの維持は、「慣れ」との闘いになる。人生のすばらしい面を強調して際立たせなければ感謝の気持ちは続かない。

④「銀メダリスト」の幸福度が低いのはなぜか?

 「銀メダル」を獲得したメダリストは、「銅メダル」を獲得したメダリストより、幸福度が低かったのだ。なぜなら銀メダリストは、自分を金メダリストと比較し、銅メダリストは自分をメダルに届かなかった選手と比較したからだ。

「自分の幸せを自覚するために、できることはしたほうがいい。ピアノを弾いているのに、その音が聞こえない状態を想像してみるといい。人生で手にしている多くの幸せに気づかずにいるのは、音を聞かずにピアノを弾いているようなものだ」

 幸福感を得るために、非常に効果的な方法だと思いました。両手を失って、視力を失った状態を想像したとき、現在の状態が非常に幸運なのだと感じました。