曾子(そうし)曰はく、終(をは)りを慎(つつし)み遠(とほ)きを追(お)へば、民(たみ)の徳(とく)厚(あつ)きに帰(き)す。
(訳)上に在る人が、親の喪にはその礼を尽くし、父母の祭をする時にはその誠を尽くすならば、人民は上の厚い徳に化せられて、又厚い徳をもつようになる。
著者の解説では、当時の君や大臣が葬祭を重んじないで、風化の本を正すことがなかったために、曾子がこのように言ったのであろう。と書かれていました。
上に立つ者が、親に礼を尽くすことによって、その民の徳も上げることにつながるのだと分かりました。