アキヒロ号のブログ
akihiro-go blog
本の紹介

学而第一(6)

子曰はく、弟子(ていし)、入りては則(すなは)ち孝(こう)に、出(い)でては則ち弟(てい)に、謹(つつし)んで信(しん)に、汎(ひろ)く衆(しゅう)を愛(あい)して仁(じん)に親(ちか)づき、行(おこな)うて餘力(よりょく)あれば則ち以(もっ)て文(ぶん)を学(まな)ぶ。

(訳)人の子弟たる者は、家庭の内に入っては善く父母に事(つか)えて孝を尽くし、家庭から外に出ては善く長上(ちょうじょう)に事えて弟を尽くし、行うことは謹み深くして法度に外れず、言うことは信を守って、詐(いつわ)りがなく、広く衆人を愛してみだりに人を憎まず、仁者(じんしゃ)に親しみ近づいて修養上の益を求め、これらのことを行なってもなお餘暇(よか)があるならば、詩書六藝(ししょりくげい)の文を学ぶべきものである。

著者の解説では、人の子弟たる者の学を論じて行うことの軽重を示している。孝弟謹信愛親(けいていきんしんあいしん)は子弟の職分で、これを修めないで文藝を第一にするのは、人に見せる学問であって、己の人格を修養する学問ではない、と書かれていました。

どんなに勉強ができても、人として成長できていなければその知識は無意味であり、人とのつながりを大切にすることが学問にとっても重要であると学びました。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

論語新釈 (講談社学術文庫) [ 宇野 哲人 ]
価格:2,233円(税込、送料無料) (2025/1/25時点)