ロルフ氏の思考の道具その36はこちらです。
①「アラカルトメニュー」を頼んだほうが幸せ?
②成功の一番の理由は「フォーカス」である
③「注意の向け方を間違えない」ための五つのポイント
④どこに注意を向けるかで、幸せを感じるか決まる
それでは各項目を見て行きます。
①「アラカルトメニュー」を頼んだほうが幸せ?
前菜やメインをひとつひとつ注文すると、セットメニューより割高になることに気づく。コースの順序などおかまいなしに際限なく料理が出され、そこにまたかなり適当な順序でさまざまなワインが供される。会計しながらあなたは思う。いくらトータル的にお得だとしても、アラカルトメニューで個々にオーダーすればよかったのかもしれないなと。
②成功の一番の理由は「フォーカス」である
ゲイツは、会場に居合わせた人々にこう尋ねた。「あなたがいまの成功を手にできた一番の要因は何ですか?」。バフェットは「『フォーカス』だね」と答えた。注意を向ける方向を自分で決める「アラカルト」ではなく、誰かが私たちの注意を引くためにお膳立てした「情報のサプライズセットメニュー」を朝から晩まで体いっぱいに取り込んでしまっている。情報は私たちに何かを与えているのではなく、逆に私たちから何かを盗んでいる。
③「注意の向け方を間違えない」ための五つのポイント
- 「新しいもの」と「重要なもの」を混同しないようにしよう
世界が騒がしければ騒がしいほど、その新しい何かは存在をアピールするために声高に騒ぎたてる。だが、この雑音に耳を傾けてはならない。
- 「無料」のものや「無料」のテクノロジーは避けるようにしよう
広告収入でやりくりするために「無料」で人の注意を引きつけようとする罠だ。
- マルチメディアからはできるだけ距離を置こう
得られる情報はインパクトがあり、それを見た人は感情を揺り動かされるために、信憑性への配慮がおろそかになっている。
- 注意を「分散」させないように気をつけよう
スマホでフェイスブックのストリームを見ているあいだは、あなたの向かいに座っている人には注意が向かなくなってしまう。
- 「弱者」ではなく「強者」になろう
あなたのところへ自発的に持ち込まれた情報に対しては、受身のあなたのほうが自動的に弱者になる。
④どこに注意を向けるかで、幸せを感じるか決まる
情報やインターネットやニュースとの付き合い方に関しても、私たちには集中したトレーニングが必要なのだ。どこにどう注意を向けるかを、意識的に学ばなければならない。「あなたがどこに注意を向けるかで、あなたが幸せを感じるかどうかが決まる」
情報に対しても批判的で厳格で慎重になったほうがいい。
私が子供の頃にはテレビはありましたが、インターネットはありませんでした。インターネットのお陰で情報が簡単に手に入る一方で、その情報が最も適当なのか良く分からないことが多いと思いました。これからも情報を吟味する練習をして行きたいと思いました。