ロルフ氏の思考の道具その18はこちらです。
①自分の使命を一生涯まっとうした偉人たち
②「作家になるために生まれてきた」トゥールの話
③重点を置くべきは「アウトプット」より「インプット」
④「得意」「好き」「評価される」ことを仕事にする
それでは各項目を細かく見て行きます。
①自分の使命を一生涯まっとうした偉人たち
聖アントニウスは裕福な地主の息子としてエジプトに生まれた。18歳のときに両親が亡くなり、教会へ行くと、マタイの福音書の一節が聞こえてきた。その言葉どおりに、聖アントニウスは財産をすべて貧しい人々に分け与え、砂漠の果てへ旅に出て、隠者としてそこで長い年月を過ごした。今日、私たちが「天職」という言葉を聞いたときに頭に思い浮かべるのは、聖アントニウスのような人だ。
②「作家になるために生まれてきた」トゥールの話
アメリカ人のトゥールは、「自分は作家になるために生まれてきた」と思っていた。26歳になって出版社に原稿を送ったとき、「自分は100年に一度の名作を書きあげた」と固く信じていた。どこも出版社も彼の作品を出したがらなかった。ショックを受けたトゥールは自殺した。しかしその死後、彼の母親がとうとう原稿を出版してくれる出版社を見つける。本の売り上げは150万部を超えたという。
③重点を置くべきは「アウトプット」より「インプット」
天職を見つければ幸せになれるというのは、空想にすぎない。執念深く天職を追い求めても、ただの執念深い人間になるだけだ。そしてかなり高い確率で、すぐに失望するだろう。
④「得意」「好き」「評価される」ことを仕事にする
誤った思い込みではなく、実際の自分の能力にもとづいて仕事を選んだほうがいい。幸い、「得意なもの」と「好きなもの」は同じであることが多い。もうひとつ重要なのは、あなたの才能をほかの人々が「高く評価してくれること」だ。そうであればあなたは、生活の糧を得られる。
私も今の仕事が自分に合ってないのではと思うことが良くあります。自分の得意や好きを見直してみようと思いました。