アキヒロ号のブログ
akihiro-go blog
本の紹介

子罕第九(8)

子曰はく、鳳鳥(ほうちょう)(いた)らず、河(か)、図(と)を出(いだ)さず。吾(われ)(や)んぬるかな。

(訳)鳳(ほう)は霊鳥(れいちょう)であるが、舜(しゅん)の時には来て舞い、文王(ぶんのう)の時には都のそばの岐山(きざん)で鳴いた。太古(たいこ)の王の伏義(ふくぎ)の時には黄河(こうが)から龍馬(りゅうば)が図(ず)を負(せお)って出た。これらはみな聖王(せいおう)の端(ずい)である。今は鳳鳥(ほうちょう)も来(こ)ず、河中(かちゅう)からは龍馬(りゅうば)が図(ず)を負って来ず、聖王(せいおう)の端(ずい)がないから聖王は興(おこ)らない。聖王が興らなければわしを用いる者はないから、わしの道も行われないであろう。

著者の解説では、孔子は伏義(ふくぎ)や舜(しゅん)や文王(ぶんのう)のような君(きみ)を得て道を行いたいと思ったけれども、今の世にこれを見ることができないし、そうかといって明言(めいげん)することもできないから、鳳鳥(ほうちょう)や河図(かと)に思いを寄せたのである。と書かれていました。

鳳鳥(ほうちょう)とは、古代中国の伝説に登場する聖なる鳥のことで、河図(かと)とは、古代中国の伝説で、黄河から現れた龍馬の背に描かれていたとされる神秘的な図のことです。理想の時代や人物が現れないからといって、自分の使命まで投げ出さないようにする姿勢が重要だと学びました。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

論語新釈 (講談社学術文庫) [ 宇野 哲人 ]
価格:2,233円(税込、送料無料) (2026/2/10時点)