子曰はく、君子(くんし)の天下(てんか)に於(お)けるや、適(てき)なく、莫(ばく)なし、義(ぎ)と之(これ)与(とも)に比(したが)ふ。
(訳)君子は天下の事物に応ずるのに、必ずこのように行おうと定(き)めてかかることなく、また必ずこのように行うまいと定(き)めてかかることもない。ただ義に合うか否(いな)かを看(み)て、義に従うだけである。
著者の解説では、孟子の言を紹介して「大人(たいじん)は、言(げん)、信(しん)を必(ひっ)せず、行い、果(か)を必(ひっ)せず、唯(ただ)義の在(あ)る所」と書かれていました。
物事に固執せず、偏見を持って遠ざけることもなく、ただ誰から見ても正しいことに従って行動しようと思いました。