ロルフ氏の思考の道具その47はこちらです。
①期待して参加した年越しパーティーの結末
②「必然」「願望」「期待」どれに当たるかを見きわめる
③人間が手に入れたいと願うものは「取るに足りない好み」
④私たちの「期待」をあおるさまざまなもの
⑤期待を一〇段階で「評価」する習慣をつける
それでは各項目を見て行きます。
①期待して参加した年越しパーティーの結末
パーティーは、まったくの期待外れに終わった。前より二〇フラン貧乏になっただけで、収穫はゼロだった。
②「必然」「願望」「期待」どれに当たるかを見きわめる
あなたの頭の中にある考えが、「しなければならないこと」「したいこと」「できればいいなと思うこと」のどれに当たるかを見きわめるのだ。「しなければならないこと」は必然、「したいこと」は願望(好みや目標)、「できればいいなと思うこと」は期待である。
③人間が手に入れたいと願うものは「取るに足りない好み」
古代ギリシアの哲学者たちは、すばらしい言葉を持っていた。人間が手に入れたいと願うものを「取るに足りない好み」と呼んだのだ。つまり、どんな人にも好みはあるが、しょせん、そういったものは人生の幸福にとっては取るに足りない要素でしかないということだ。
④私たちの「期待」をあおるさまざまなもの
あなたの期待は、「外の世界」に対しては非常に限定された力しか持たないが、あなたの「内側」に対してはとてつもない力がある。けれども私たちは「期待」という感情に無頓着なため、私たちの「期待」は他人にいいように利用されてしまう。
⑤期待を一〇段階で「評価」する習慣をつける
これから何かをしようとするときには必ず、「必然」と「願望」と「期待」をはっきり区別しよう。次に、「期待」を0から10のあいだで評価する。それができたら最後に、自分が評価した点から「2点」を差し引き、その数値を頭の中に定着させる。
「必然」と「目標」と「期待」をいっしょくたにするのはやめよう。この三つをはっきりと区別しよう。
どうしても過度に期待してしまうことがままあります。これがまず「必然」「目標」「期待」のどれに当たるのかを見極めたいと思いました。