ロルフ氏の思考の道具その37はこちらです。
①読んだ本の内容をほとんど思い出せない私たち
②よい本を選んで「続けて二度読む」ことのすすめ
③「読書効果」を最大限に引き出す四つの方法
それでは各項目を見て行きます。
①読んだ本の内容をほとんど思い出せない私たち
本に対してだけではなく、エッセイでも、ルポルタージュでも、何かの分析結果でも、一度は楽しみながら読んだはずのあらゆるタイプの文章に対して同じことが起きる。そのほとんどが記憶には残らない。覚えているのは、情けなくなるほどわずかだ。
②よい本を選んで「続けて二度読む」ことのすすめ
音楽だったら、同じ曲を何度もくり返し聴くのは普通のことだ。時間をかけて集中して読めば、どれだけ多くのことを吸収できるか。二度目に読んだときに、どのくらい新しい発見があるか。慎重な読書の仕方で、どのくらい理解が深まるか。
③「読書効果」を最大限に引き出す四つの方法
- 「読む価値があるかどうか」という読書効果の有無を、「本を選ぶ際の判断基準」にする
「二度、深く本を読む」という読書法の目的は、本の世界に空想的にひたることではない。大切なのは「読む意味があるかどうか」だ。
- ミステリやスリラーは読書カードの対象外である
すでに結末のわかっている殺人事件について読みたいと思う人はいないだろう。
- 自分の読書カードのマス目の数は自分で決めよう
私はすばらしいと思った本を二度は読む。場合によっては三度読むこともある。一冊一冊を大いに楽しんでいて、読書効果は一〇倍だ。
- あなたがまだ若く、自主的に読書を始めてからまだあまり月日が経っていない場合には、できるだけ多くの本を読むべきだ
長編・短編小説、叙情詩、あらゆる種類の実用書など、ジャンルや質を問わずに手あたり次第にたくさんの本を読んだほうがいい。本の質を判断する力をたくわえることができ、のちに読む本を絞り込むときに役に立つ。
大学時代、時間を持て余してミステリ小説にハマり、トリックに記憶があっても二度読んだりしていました。ただし、これは読書カードの対象外だったので^^;
私がこのブログに本について綴っているのも、まさにこの内容を忘れてしまうからで、自身のブログを見返すことで、記憶に残したいと思って行っています。