子曰はく、千乗(せんじょう)の国を道(をさ)むるに、事を敬(けい)して信(しん)。用(よう)を節(せっ)して人を愛し、民(たみ)を使(つか)ふに時(とき)を以(もっ)てす。
(訳)兵車(へいしゃ)千乗を出すことの出来る程の大諸侯の国を治めるのには、国事を慎重に取扱い、命令賞罰等終始一のごとくにし、無駄の費用を節約し、国人に恩恵を施し、国事に民を使役する場合には農業の妨害にならない時にする。この五箇条は治国の大本である。
著者の解説では、これは国を治める上において人君たるものの心得るべき要件五箇条を述べたもの、と書かれていました。
国民がどれくらい政治を信頼できるかは、国が思いやりを持って国民に気を配るかどうかで決まるのだと知りました。