ロルフ氏の思考の道具その33はこちらです。
①人生の困難は「解決する」より「避ける」ほうが早い
②沈没する映画は観ても、沈没する船には乗りたくない
③未然に経営破綻を防いでいるマネージャーはすごい
④一週間に十五分、起こりうる「リスク」について考える
それでは各項目を見て行きます。
①人生の困難は「解決する」より「避ける」ほうが早い
人生の舵をとる技術とでもいおうか。それはまた、人生で起こる困難のほどんどは解決するより避けたほうが早いと気づくこと。賢明さの定義とはつまり、困難に対して予防的措置をほどこすこと。アインシュタインはこんなふうに言っている。「頭のいい人は問題を解決するが、賢明な人はそれをあらかじめ避けるものだ」。
②沈没する映画は観ても、沈没する船には乗りたくない
「目の前に危険な渦があるのがわかったら、私は六メートルどころじゃなくて、二〇〇メートルは間をあけて、それを避けるね」予防措置で達成した成功は、外の世界から見ると、目立たないからだ。
③未然に経営破綻を防いでいるマネージャーはすごい
だが真のヒーローや賢人は、実は腕のいいホームドクターや、優れた教師や、合理的な立法者や、百戦錬磨の外交官といった、「問題を事前に防いでいる人たち」のほうなのだ。すぐには信じがたいかもしれないが、あなたが人生で達成した成功のうちの、少なくとも半分は、「予防措置」による成功だ。
④一週間に十五分、起こりうる「リスク」について考える
賢明さとは、「予防的措置」をほどこすことだ。予防のための措置は外からは目につかないため、残念ながらあなたは賢明さをひけらかすことはできない。だが、自慢がよい人生のためにはならないことを、あなたもすでにご存じのはずである。
40年以上生きてきた中で、どれほど予防的措置をとることができたのだろうと思いを巡らせました。正直、あまり思い出せませんでした^^;